第4世代のi7 CPU搭載のノートPC、最近はメーカーロゴが表示されてからWindowsが立ち上がるまで1分以上と時間が掛かるようになっていました。
最初からHDDからSSDに換装すれば良かったのだが、試しにCMOSクリアと、ついでにCPUクーラーの掃除をやってみようと。
ネジを緩めてもクーラーはCPUにガッツリと引っ付いた状態で力を加えてパキッと外れる状態。
CPU本体はもちろんのこと、周りにも固まったグリスが残っていました。
ここでド素人がやらかしてしまった。
CPU本体周りに残った固まったグリスを取り除こうとマイナスドライバーで突っついたときにガリっと。
ん?と思った瞬間、裸眼で何か見えているなあと思っていたのは単なるパターンでなく、拡大して見たらチップコンデンサが並んでいたのだった。
そうCPUのチップコンデンサーを2か所剥がしてしまったのだ。
裸眼だと点にしか見えない剝がれたチップコンデンサは不明。
やらかしてしまったと。 クーラー清掃と余計なことをするんじゃなかったと後悔。
このPCはWin10からWin11の通常アップグレード対象外で、Win10のサポート期間があと約3年間だけだしと自分に言い聞かせながら、ダメ元で剥がしてしまったチップコンデンサーを取付してみることにした。
周りに付いているチップサイズを測定すると0603サイズ(0.6mm×0.3mm)と米粒以下の点にしか見えない。
ここで使われているコンデンサの容量が分からないため、1個だけ外して測定すると容量は0.11μFありました。
今回、入手できるチップコンデンサは0.1μF35V(0603)という物で代用しました。
(ひと回り大きいチップだとクーラー取付時に干渉します)
当然、裸眼では点にしか見えないので拡大鏡を使いながら取付けるが、まあ正直不慣れもあり取付に時間を要した。
まず、小さいのでピンセットを使うも磁力なのか静電気なのかチップが軽すぎて引っ付いて思う通りにならず扱い難い。
パッドに盛りハンダしてみたりペーストハンダを盛ってみたりと小さ過ぎてやり難い。
そうこう苦戦しながら取付け完了。
OSが立ち上がらなかったら諦めも覚悟しながら、通電したら見事に起動し立上ったが、立ち上がり時間は作業前と変わらずでした。
実際にCPUに付いているチップコンデンサーの両端をテスターで診ると通電(ブザーが鳴る)することからコンデンサーが無くとも起動するかも知れませんが、ここのコンデンサーはCPUの内外からのノイズやリップルを低減させる物かも知れません。